直腸癌と旅行とグルメ

2005年に癌宣告。 直腸癌という病気。 本人に起こること。 家族に起こること。 どんな風になっていくのか。 何かに役立てばと思います。 cancer & trip & yummy

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手術の内容

僕が手術をするまで 多分5-10年腫瘍が成長したのだろうと言う。
見てもらったきっかけなどはすでに書いたけれど
テレビ番組での癌特集。10項目のチェックのうち9項目当てはまる。
すぐに所沢の所沢肛門病院で内視鏡をチェックしてもらった。
というか もう指診の段階でいろいろといわれた。


内視鏡で見ると医師は早々に癌であることを伝えた
すぐに大きな病院へ行くこと 命にかかわること
仕事とかそのようなことで悩むという状況ではないといわれた


その病院からは提携先である 防衛医大を紹介してもらうが
知り合いが別の病院の消化管外科医だったために相談し
彼の大学病院に即検査をしてもらう。
そちらでも検査直後に手術台があいている近い日を知らされる。
2月1日に内視鏡で癌が発覚、友達に翌日に相談。
3日後くらいに友達の病院で検査。それでその翌週に入院し
手術は2月の中旬。あいていない手術台を無理やり朝一で予定を入れてもらい
手術の予約を入れた。もしここで手術していなかったら
違う結果だったかも知れない。


疑いは腫瘍の大きさからリンパ節への転移は確実視されていた
ゴルフボールはとうに越してテニスボールに近づく大きさだったようだ
術後に家族は切除部分を見たそうだ。


腫瘍の位置は肛門から7cm程度
肛門を残す超低位前方開腹手術で一時的人工肛門の設置をし
その後に肛門への再開をする方法。
おなかをみぞおちから下腹部まで40cmくらい切り開いた。


先ずは腫瘍付近 直腸は全部摘出
その周辺のリンパ節と精嚢をひとつ
尿路の神経も一系統失った
また、大腸は直腸のそばを摘出し残り大腸でJポーチといわれる
直腸のようなポーチを作り便をためられるような場所を造成し
肛門とつなぐ手術をとなった


朝の8時から8時間以上の手術となる


実は10年たったときに言われたのだが
家族には術後、余命の宣告を覚悟しておいてくださいといわれたとの事だった
腫瘍の大きさが子供のこぶし大と大きく
そこまでの腫瘍の成長過程で少なくともリンパ節への転移は覚悟しなくてはならないだろうということだったみたいだ


結果的に言うと運が良いことに浸潤はしていたものの
組織検査でも他への転移は無かったため余命の宣告はされなかった


ただし、2ヶ月の入院のあと、放射線によるリニアック治療に1ヶ月間の入院および毎日の照射を受けた。


そして 化学療法である 抗がん剤治療は6月くらいから2週間程度おきに数日に及ぶ連続点滴を
うけ それを4回程度 同等にまたしばらく置いて 同じ内容で合計 16回程度の抗がん剤治療を行った。FALFOX6とほかの抗がん剤治療の混合だった。


外科的手術、放射線、抗がん剤と3種類すべてを行った。
外科的手術の絶食2週間で90キロあった体重は70キロ弱まで落ち
その後戻りつつも抗がん剤の副作用で食欲は無くなり再び70キロ弱へ


後々の後遺症となるが
この後遺症の原因は
① 外科手術で大腸が短くなったこと
② 放射線照射により腸壁にやけどと同じようなケロイドが多くできてしまい
  水分吸収が十分にできなくなったこと
③ 肛門の括約筋が半分となり十分に肛門機能が戻れないこと
④ 尿の神経のひとつを失い 尿失禁が頻発する
⑤ 射精および勃起障害
⑥ ②の影響で尿道に炎症が起こり血尿が多発
⑦ 肛門付近 肌荒れ 疼痛
⑧ ②の影響で大腸からの出血による血便


でしょうか・・・。


これら とあわせ 手術6ヵ月後に ストーマ閉鎖および肛門再開手術を受けました


その後は 術後から3年程度までをアップしていますので
そちらも参考にしてください


僕が今 元気でいるのは 多分 手術がぎりぎりでも ほかに転移していなかった事が大きかったと思います。これがあともしかしたら数日でも 浸潤という状態を考えると細胞がどこへ行っても不思議ではなかったと言われます。


今10年を超えて それでも 普通の生活とはちょっと違い
夢を含めできることの範囲で考えなければなりません
ただ、医師から もし次に癌ができても 直腸からの転移ではない といわれています


改めて できなくなったこともありますし 大変なことも多いですが
健康についても 食についても 職についても 家族の事
人とのつながり 色々と考えることが 感謝することが増えました


僕が超えられない試練は与えられない そう思い
限界の限界までがんばりましたし がんばっています


特に良くなって 過ごしている人の情報発信は 癌という病気の
一般的なイメージから隠すことをするようになります
僕も会社の経営に携わり 取引先 銀行 には話していませんし
社員は役員とほんの数名の社員しか知らせませんでした。
それほどあかるさまにした後のリスクが大きく だまってしまうわけです
第一 元気であることをブログに上げるということは わざわざすることでもありませんし
到底 経験したことが無い人にはわからないことだらけですから
いくら書いても 理解はしてもらいにくいことだと思っています。


もし、おなじような状況で これからどうなるか
心配で夜が眠れないとか 生きていく意味があるのかとか
そんな風に考えてしまったら 僕の情報でも読んでください
何か解決する方法が見つかると思います。


長くなっちゃいましたが ぜひ参考にしてください



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