直腸癌と旅行とグルメ

2005年に癌宣告。 直腸癌という病気。 本人に起こること。 家族に起こること。 どんな風になっていくのか。 何かに役立てばと思います。 cancer & trip & yummy

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入院する病院の選択

病院を自宅そばの大学病院にするか、友達がそれこそ数名在籍してる1時間以上かかる都心の大学病院にするか。妻は1ヶ月の入院を終えたばかりで体調すらきちんと戻っていない。それでも、僕の友人にお願いした。そう判断したのは人生の進んできた道だ。僕が今こうしているのも、友達が外科医をしているのも何かの縁であろう。だからその縁を信じてみようと。2005年2月1日に直腸がんが判明しその夜に友人へ電話をした。そして、2-3日後に友人の勤務する大学病院で精密検査をおこなった。想像通りすぐに入院と手術の手配だ。今ではあいまいだけれど、確か2月の20日ごろが手術の日にちになった。どうやら大学病院ってのは手術台を予約するのも大変らしい。すでに入っていた手術の予約を後ろにずらして、普段では行わないような早朝に予定を入れてくれた。もう手術まで2週間も無い。そんな状況。手術までだって検査だなんだって1週間はかかる。術後の退院は早くても3週間。当時僕は会社で全部の事務作業、営業作業の責任者だった。でも仕方ない。もしも友人が医師でなかったら。仕事を優先しただろう。でも僕の体がそんな余裕が無い事は友人が力強く教えてくれた。

癌が見つかったら。

癌の告知はどう思う?手術するまで、医師が目の前で癌を見るまでは本当はわからないのではないか。それをするためには本人が協力する必要があると思う。もちろんショックだし生きる事を投げ出したくなるだろう。僕もそうだった。ただ、われわれはすべてが素人だ。例えば自動車の内側に相当な不具合があったとしても僕にその技術が無ければ判断なんて出来ない。きっかけはガソリンスタンドでオイルが漏れているというアルバイトの指摘かもしれない。そうなれば安上がり優先でやってくれる工場か高いお金が必要なディーラーか。長く生きるのであればやはりきちんと調べてきちんと報告してもらいたいしそれがベストな選択だと思う。

医師との信頼関係

僕はたまたま友人が消化管外科医だった。30歳も後半になっれば大学病院でもいろんなことが判断できるポジションでもある。僕が癌を見つけたのは所沢肛門病院。こちらは防衛医大のお膝元だ。その当時は所沢に住んでいたし通院も入院も一番楽なのは紹介される防衛医大だった。手術も早々にやってもらえるようだった。ただ、僕の病気は風邪ではなく癌だ。それも相当進んでいる状態。友達に相談したら、自分の大学病院で手術させてくれといわれた。場所は都心。自宅からは1時間以上かかる場所。執刀する医師はその彼の先輩にあたる。ただ、あらゆる可能性を考え生き延びる手術をする先生だときいた。60歳代と30歳代では手術をする内容が変わるようだ。体力的にもそう、気力的にもそう。なにが一番良い方法か、それを時間をかけないですぐに判断していかなくてはならない。運良く私は私に合っている医師と巡り会えた。